私自身は20数年間、国会議員の秘書として仕事をして参りました。
その間、2009年には政権交代があり、そのまた3年3ヵ月後には再度の政権交代がありました。
仕事としては、政権与党の中で継続して参りましたが、自民党と民主党(当時)の国政選挙のやり方の違いも体験しました。
選挙母体となる後援会(支援組織)組織や、意思決定の方法、そのスピード感など明確な違いが有りました。
もちろん、それぞれの選挙区や議員の考え方、出自によって違いはあろうかと思います。
一方で地方選挙へ目を移してみると与野党問わず、新人で地域の為に力を尽くしたいという気持ちが充分でも、活動量が少ないのでは?と感じ、もったいないと思う候補者も多数います。
現職議員は既に名前を書いてもらっている実績から、議会活動とのバランスの中で活動を組み立てます。
新人候補は議会活動が無い分、時間軸を長くとる事と活動量を上げる事しか方法は無いのです。
新人候補が選挙3ヵ月前から駅頭をスタートし、選挙カーを走らせ、街頭演説に立つ現職と大きく変わらない活動をしていては、地縁・血縁が無い限り中々当選ラインに到達するのは難しいのだろうと感じています。
選挙期間中、一通りの事をしたら普通に獲得できるであろう得票というものがあります。
(1500票が当選ラインであれば750票)
当選ラインの得票の半分くらいとイメージして下さい。
もう半分を、事前の政治活動で有権者に顔と名前を知ってもらい、認知度を上げて行く事が選挙期間までの活動になる訳です。
国政選挙は、もう少し大きな枠組み・活動カテゴリーで考える必要がありますが基本的な活動は変わりません。
- 認知される事。
- 理解される事。
- 共感される事。
- 支持を得る事。
- 支援を得る事。

この5つの段階の、どの活動なのかを確認しながら実行する事が大切ではないでしょうか。
ある意味では政治活動は技術になります。
計画を立てて、実行する。
当選への近道ではないでしょうか。
これまで様々な選挙を見てきて、お手伝いしてきて感じた事を発信して、少しでも候補者の皆さんのお役に立てれば嬉しく思います。